( C-2100UZとの比較 )
はじめに | |
・故障したC-2100UZの修理費見積もりが思いの他高額だったため、修理をあきらめて当面のあいだ使える代替機としてC-770UZの中古機を購入した。 ・このページでは、C-2100UZと比較してのC-770UZを使った感想について、特に気付いた点をピックアップし、個人的主観において紹介する。 ・ただし、C-2100UZについては既に使用不可のため、使用感等は撮影者の記憶によるものとする。 |
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C-770UZ概要 |
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・位置付けとしてはC-2100UZの下位グレードの製品であり、C-2100UZの1/2インチに対して1/2.5インチと、小型の撮像素子が使われ、小型、軽量化が図られているが、手振れ補正機能は省かれている。 ・画素数はC-2100UZの200万画素に対して、400万画素となっている。 ・発売は2004年3月であり、C-2100UZの発売からは3年半経過している。 ・単発に終わったC-2100UZに対し、全9種類が作られたC-700番台の最後の製品となる。 ・現行品はSP-500UZとなるが、本製品とスペック的にあまり変化が無いと見られる。 |
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C-2100UZとの比較 |
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外観 |
・前後カバーに金属(アルミプレス)を用い、質感は高くなっているが、表面仕上げが滑らか過ぎるため、ホールド性は良くない。 ・ファインダー接眼部がプラスチック製のため、眼鏡使用者には覗きづらい。 |
動作 |
・起動時間自体はあまり変わらないと思われるが、沈胴式のため、レンズ繰り出しに要する時間の分、撮影可能になるまで余計に時間が掛かる。 ・AF速度にも特に違いが見られないが、補助光が無いために薄暗い場所では迷うことが多く、合焦できないケースも多い。 ・C-2100UZに採用されていた、ズーム速度の2段切り替えが無い。 |
操作性 |
・モードダイヤルがしっかりとした作りでローレットも細かく、回しやすい。 ・各ボタンもクリック感が良くなっている。 ・マクロ、露出、ドライブなどのモード変更用に独立したボタンが無く、液晶モニターで一度メニューを開いてからモード設定をする必要がある。(1項目のみAELボタンに割当て可能) ・モードダイヤルにはA/S/Mのモードがひとつにまとめられており、切り替えは液晶モニター内のメニューから選択する必要がある。 |
画質 |
・くっきりと鮮やかな発色になり、特に緑色が濃く出る。 ・ノイズは多くなったようにも思えるが、明るい場所ではあまり差が分からない。 ・ただし、暗部のノイズが汚くなく感じることがある。 |
その他(良) |
・ホットシューが付いた。 ・三脚固定のまま、バッテリーの交換が可能。 ・頻繁に使う設定を登録できる。(マイモード) |
その他(悪) |
・三脚穴周囲が一段高いため、雲台によっては密着性が悪い。 ・専用バッテリー仕様になり、電池のもちは良くない。 ・フラッシュ発光部の位置が低く、マクロ時にケラれやすい。 |
まとめ |
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・C-2100UZの発売からそれなりの年月が経過している割には、動作速度等の性能向上は見られず、操作性に関しても劣っていると感じるが、これはこの製品の位置付けやボディの小型化優先のため、止むを得なかったものと思われる。 ・C-2100UZからの置き換えとして使うには実力不足だが、そのコンパクトなボディや画素数がアップした鮮やかな画像については、充分に魅力的なカメラだと言える。 ・しかし、C-2100UZの手振れ補正機能が有用だったため、このシリーズに採用されないのは残念に思う。 |